ロゴ・名刺・チラシ・ホームページ制作をしておりますエムリンクスの前田です。
先日、美容室の倒産が増加の一途をたどり、2024年には過去最多の107件に達したというニュースを見ました。
この状況は、美容業界全体に影響を与えており、経営者としてどのように対策を講じるべきかが問われているような気がします。
私の娘も美容室で、美容師として勤務しているので、他人事でないなぁと。
というわけで、今日は、美容室倒産の背景を深掘りして、現在の厳しい市場で生き残るための方法などを考察していきたいと思います。
美容室倒産増加の背景
コロナ禍後の余波と支援策縮小
美容室は対面サービスが基本の業種であるため、コロナ禍では利用控えが続きました。
その後、助成金などの支援策に助けられて倒産件数は一時的に減少したようですが、2023年以降は支援策の縮小や終了、円安の影響などが重なり、経営が圧迫されてきています。
さらに、物価高や人手不足といった経済的課題が直撃し、多くの美容室が負担に耐え切れなくなったことが倒産増加の一因とされています。
新規開店の増加と激化する競争
美容師の資格があれば開業できることから、美容室の新規出店数は増加を続けているようです。
2023年度末には27万4,070施設と、過去最多を更新というデータもありました。
しかし、それに伴い顧客の奪い合いが激化して、価格競争やサービスの差別化が求められるようになっています。
倒産に至る主な原因
東京商工リサーチの調査によると、美容室倒産の主な原因は「販売不振」で全体の約9割を占めているそうです。
具体的には、以下のような課題が挙げられます。
- 材料費・光熱費の高騰:円安によるコスト増加が経営を直撃。
- 人手不足と人件費の上昇:スタイリストの確保や教育にかかる費用が負担。
- 顧客ニーズの多様化:価格、接客、技術力のすべてが求められる。
小規模経営が多い美容室の現状
倒産した美容室の約9割が、資本金500万円未満の小・零細規模です。
負債額も1000万円以上5000万円未満が大半を占め、経営の脆弱性が浮き彫りになっています。
美容室が抱える具体的な課題とは?
顧客離れを防ぐ価格設定の難しさ
原材料費や人件費が上昇しても、料金の値上げは顧客離れのリスクを伴います。
このため、多くの美容室が値上げを躊躇し、経営を圧迫しています。
人材の流出と育成の難しさ
人気スタイリストの流出や、新人が一人前になる前に辞めてしまうケースが多発しています。
これにより、技術力の低下や顧客満足度の低下が経営に悪影響を与えています。
生き残るための戦略
競争力を高める差別化
美容室経営では、他店舗との差別化が重要です。
以下の点を工夫することで競争力を高められるのではないでしょうか?
- デジタルマーケティングの活用:SNSやホームページでの集客強化。
- サービスの多様化:男性向けメニューやキッズスペースの設置など。
- ロイヤル顧客の確保:既存顧客への特典や定期利用を促進。
コスト管理と適切な投資
光熱費や材料費の削減策を検討しつつ、必要な部分には投資を惜しまないバランスが大切です。
たとえば、デジタル化による業務効率化は初期コストがかかっても長期的には経費削減につながります。
そして・・・
ホームページの活用が鍵
ホームページは、競争が激しい美容業界で重要な集客ツールです。
以下のポイントに注目してください。
- 予約システムの導入:顧客の利便性を向上させる。
- SEO対策:検索エンジンで上位表示されることで新規顧客を獲得。
- ブログやSNSとの連携:定期的な情報発信でリピーターを増やす。
美容室の倒産が増加している背景には、経済環境の変化や競争の激化があります。
しかし、適切な戦略を立てることで、厳しい状況の中でも生き残る可能性を高めることができるような気がします。
デジタルマーケティングの活用やコスト管理の見直し、サービスの差別化を行い、次の一手を打ち出していきましょう。
特に、ホームページを効果的に活用することで、他店舗との差別化を図り、顧客獲得につなげることができます。