ホームページ制作をしておりますエムリンクスの前田です。
売れないホームページの共通点
ホームページは企業やお店の顔となる重要なマーケティングツールですが、見栄えが良くても売上に繋がらないケースが多く存在します。
調査によると、ホームページを開設しても売上が大幅に増加したと回答した企業はわずか3.7%、やや増加したと回答した企業も34.1%に留まります。
つまり、約6割の企業は「集客に失敗するホームページ」を作ってしまっているのです。
売れないホームページには明確な共通点があります。
これらを理解し改善することで、売上に直結するホームページへと変化させることができます。
ポイントを書いてみましたので、一つずつ見ていきましょう!
文章の分かりにくさ
- 一文が長すぎる: 200文字程度の長い文章を句読点でつないでいる
- 話の内容が何度も転換する: 伝えたいことが整理されていない
- 構成が分かりにくい: 読み手が何を言いたいのか理解できない
文章が分かりにくいと、読み手はストレスを感じて離脱してしまいます。
ユーザー視点の欠如
- 自社目線の情報ばかり: お客様が知りたい情報が掲載されていない
- 感情への配慮が少ない: 売り込み色が強く、読み手の気持ちを考えていない
- 情報が多すぎる: 資格や特徴などを詰め込みすぎて、読み手がお腹いっぱいになる
読み手にとって必要な情報が必要なタイミングで提供されていないホームページは、「後をずっとついて回る営業マン」のような不快感を与えてしまいます。
ターゲットの不明確さ
- 誰に向けたホームページなのかが曖昧
- どのような人に訪問してもらいたいのかが不明確
- 顧客の悩みや問題に焦点を当てていない
ターゲットが明確でないと、作成するコンテンツやキーワード戦略にもブレが出て、結局誰にも届かない・刺さらないホームページになってしまいます。
デザインへのこだわりすぎ
- 見た目重視でユーザビリティを犠牲にしている
- 過剰なデザイン要素がある: アニメーションや動的要素が多すぎる
- 複雑すぎるナビゲーション: 情報を探しにくい
美しいデザインは確かに重要ですが、ユーザーが実際に商品を購入するかどうかには他の要素も大きく影響します。
調査によると、ユーザーの約88%が悪いユーザー体験を提供するサイトから二度と購入しないと回答しています。
SEO対策の不足
- キーワード戦略が適切でない: 自社の顧客が検索しないキーワードで対策している
- タイトルやメタディスクリプションの最適化不足
- コンテンツの量と質が足りない: 流入のきっかけとなるページが少ない
SEOは「Webサイトで検索ユーザーの悩みを解決すること」が本質です。
SEOを正しく理解・実践できていない場合、どれだけ見栄えの良いホームページでも検索結果に表示されず、アクセスが集まりません。
独自性と専門性の欠如
- 自分の想いを語っていない: 商品やサービスに込めた想いや背景が伝わらない
- 他社との差別化ができていない: 独自の視点や専門性が表現されていない
- 単なる情報の羅列: ベネフィットが感じられない
「健康のために」「笑顔のために」といった抽象的な表現では心に残りません。
具体的なストーリーや想いを語ることで、ユーザーは共感し、購買意欲が高まります。
ユーザビリティの問題
- スマホ対応(レスポンシブ対応)ができていない
- ページ読み込み速度が遅い: 3秒以上かかると離脱率が32%増加
- ナビゲーションが分かりにくい: 欲しい情報にたどり着けない
Googleの調査によると、ページ読み込み時間が5秒を超えると、離脱率は90%に達します。
ユーザーの満足度を向上させるためには、使いやすさと機能性を重視したデザインが必要です。
コンバージョン導線の不備
- 購入・問い合わせへの導線が不明確: ユーザーに何をしてほしいのかが伝わらない
- 複雑な購入フロー: Baymard Instituteの調査によれば、約70%のユーザーが複雑なチェックアウトプロセスを理由に購入を諦めている
- カゴ落ちの対策ができていない: 高額な送料(55%)、複雑なチェックアウトプロセス(26%)、サイトの遅さ(21%)がカゴ落ちの主な原因
「ホームページで達成したいゴール」が設定されていないと、記事を書いても、動画を作成しても自己満足になるだけで、売り上げにつながることは難しいでしょう。
更新・改良の不足
- ホームページを公開して終わりと考えている: 公開後の改善や更新を行っていない
- 数年前の情報がそのまま掲載されている: 新着情報や価格などの更新がされていない
- 分析とPDCAが回っていない: サイトパフォーマンスの測定・分析・改善が行われていない
「ホームページは作ったことがゴールではなく、スタートです。」
常に改良と更新を重ね、お客様にとって価値のある情報を発信し続けることが重要です。
集客手段の偏り
- SEOだけに頼っている: SEOは即効性のある施策ではない
- 他の集客チャネルとの連携不足: リスティング広告、SNS、オフラインマーケティングなど
- アクセス数の確保ができていない: 売上 = アクセス数 × 成約率 × 単価
SEOによる効果が出るまでの期間は、他の流入経路を確保してホームページへのアクセスにつなげる必要があります。
売れるホームページへの転換ポイント
売れないホームページから売れるホームページへ変化させるためには、以下のポイントに注力することが重要です。
- ユーザー目線を最優先に: お客様が求める情報を、お客様が理解しやすい形で提供する
- 明確なターゲット設定: 誰に向けたホームページなのかを明確にし、そのターゲットに刺さるコンテンツを作成する
- シンプルで使いやすいデザイン: 見た目の美しさと使いやすさのバランスを取る
- 専門性と独自性の表現: 自社ならではの強みや想いを伝え、他社との差別化を図る
- 適切なSEO対策: 顧客が検索するキーワードを理解し、サイト全体を最適化する
- コンバージョン導線の最適化: ユーザーに取って欲しいアクションを明確にし、スムーズに誘導する
- 継続的な改善と更新: 公開後も分析と改善を繰り返し、常に最新の状態を保つ
- 複数の集客チャネルの活用: SEOだけでなく、様々な方法でアクセスを集める
ホームページは単なる会社の看板ではなく、顧客との重要な接点であり、売上を生み出す営業ツールです。
見た目の美しさだけでなく、ユーザーにとっての使いやすさと価値ある情報提供を心がけることで、真に「売れる」ホームページへと進化させることができます。